上野へ

 目当ては科博の「石の世界と宮沢賢治」展。今日は遠足のところが多くて、あちこちに小学校の集団とか、あと修学旅行ぽい高校生が大勢。そしてキトラ古墳の展示を見に来た人がいっぱいいた気がします。

 間口は狭いけど、奥までずーっと展示物があってかなり見ごたえがありました。石がいっぱい! 昔の鉱物標本がどれもでかくてびっくり。赤ちゃんのこぶし大くらいのもありました。石とともに、その石が登場している賢治の作品の一部が添えられていて、両方楽しめる展示になっています。

 6/15まで開催中(ときどき休館日あり)ミュージアムショップで鉱物標本も売ってます。
 これと同時開催で江戸の医学についての展示もあったけど、そちらは特別展なので行かなかったです。

 科博を一通り見た後は(でも日本館をちょこっとだけ、地球館はこのあいだ見たのでまた今度)隣の西洋美術館へ。こちらでは版画をメインに、常設展示をピックアップした展示の二本立て。版画は「ジャック・カロ」という17世紀に活躍していた版画家の作品。ものすごーく細かく、そしてモブがものすごい(100人くらい描いてる作品も)。エングレーヴィングという手法で描かれた作品はほんとに細かいので、会場には虫眼鏡が置いてあります。でもほんと、それが必要な作品がちらほら。知らずに見たけど、面白かった! 版画って好きなんだなあ。一度ピラネージ特集やったとき、小さい会場だったけどすごく面白かったし。

 このジャック・カロが意外とボリュームあって最後の方は少々疲れてきますが、これを見た後に今度は「非日常からの呼び声」というタイトルで常設展示から平野啓一郎さんが選んだ作品が展示されています。2/3くらい見たことのある作品だったけど、こうしてまとめてみられるとコンパクトでわかりやすくてうれしい。ここでもアルブレヒト・デューラーほかの版画が見られます。

 こちらも6/15までの展示。企画展でも600円というお得なお値段。会期中にもっぺん見に行きたいなあ。

 ほんとは石の展示をこちびさん連れで見に行きたいのだけど、ちょっとインパクトないかなあ、子どもには。見学に来ていた子どもたちも、直接触れる恐竜の骨の化石以外ほとんど見てなかったもんなあ。孔雀石の展示とかでかくてきれいだったんですけど。
 まあ、ダメなら上野動物園でもいいんですが…… ちょっと考えます。