ムーミン講談社文庫版

 この間から新装版が出ていて、しかもキャンペーンで点数集めるとムーミングッズプレゼントとか(ムーミンシリーズだけに限らず、講談社文庫の指定の帯のやつならOK)。でもムーミンは一通り持ってるしなあ、と思ったら、版型が変わったかしてイラストがクリアになっているらしい。表紙もおしゃれになったしなあ(色づかいがきれい)。版型ばらばらで持っていますが(大判の児童書のサイズから旧版文庫サイズまでいろいろ。しかもダンボールに入ってるのと本棚にあるのとか、置き場所もばらばら……)、ここらで統一しろということかしら。

 それにしても、ムーミンの扱いってびみょーな感じ。地震ほかの影響でムーミン展が(作品貸し出し拒否されて)中止になっちゃいましたが、落ち着いたら貸してくれるかしら。日本ではキャラとして可愛い扱いになっているけど、原作は結構シビアで、わりと大人のお話になっていると思う。ミィの容赦のないツッコミとか(姿が見えなくなったニンニにもびしびし厳しいこと言ってたし)。

 ムーミンシリーズを読むと、作者はフラワーエッセンスを知っていたんじゃないかな、と思う。ムーミンママは「チコリー」タイプ、ムーミンパパは「オーク」ぽくみえてその実横暴(利己主義)だから若干「バーベイン」入ってるかなあとか。ほかにもかんしゃく持ちのヘムレンさんは「インパチェンス」ぽいし、なんとなくぼーっとしてるばっかりのスノークのお嬢さんは「クレマチス」、一匹オオカミのスナフキンは「ウォーターバイオレット」ぽい感じ。ムーミンはわりと熱血漢で面倒見がよいタイプだから、意外と「オーク」タイプなのかな。世界の終りにおびえるフィリフヨンカは「ミムラス」とか。
 ムーミンはわりと最初に読んだとき(子どもの頃)と今とあまりぶれないのが嬉しい。リンドグレーンの一連の童話もそうだし、北欧の童話って大人も子供も同じように読めるものが多いかも。